生理痛の症状は人それぞれで、ほとんどの生理痛は、生理前から生理が始まって2~3日くらいにかけて起こるようです。
また、生理前1~2週間に起こる生理痛もあります。
この生理痛を「月経前症候群(PMS)」といいます。
月経前症候群とは、生理前になると心身ともに不調になり、生理が始まると軽くなるさまざまな症状の集まりのことです。
月経前症候群には、身体的、精神的それぞれの症状があります。
身体的な症状には、下腹部痛、下腹部の張り、頭痛、関節痛、乳房痛、乳房の張り、ニキビ、めまい、下半身のむくみ、体重増加、便秘、下痢、食欲増進、動悸などがあります。
精神的な症状には、憂鬱、イライラ、無気力、怒りっぽい、緊張感、判断力の低下、集中力の低下、疲れやすい、孤独感、妄想、涙もろい、不眠、パニックに陥りやすいなどがあります。
これらの症状は、単独ではなくいくつかの症状が一度に出てきます。
精神的な症状については、自分だけでなく周りの人たちにも影響を及ぼしてしまうことがあります。
月経前症候群の原因は、まだ明らかにされていません。
卵巣から出る黄体ホルモンの影響で身体に水分がたまりやすいことが原因ではないかという説が一番有力です。
他には、生理前になるとβエンドルフィンという物質が急激に減るためにうつになりやすいという説や、生理前になるとセロトニンが低下するために精神状態がマイナス思考になってしまうという説もあります。
月経前症候群の治療には、非薬物療法と薬物療法があります。
非薬物療法では、食事や運動など生活改善をします。
低タンパクで高炭水化物を摂取するように心がけ、月経前症候群を悪化させる可能性のあるカフェインが含まれているコーヒーなどは控えるようにしましょう。
気持ちをリラックスさせてくれるハーブティーやハーブのサプリメントなどがお勧めです。
また、適度な運動習慣をつけましょう。
薬物療法では、ビタミン剤やミネラル剤、抗うつ剤、精神安定剤などが処方されます。
症状がひどい場合には、ピルが使われることもあります。